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〜浦道院長開祖を語る〜

5/12は開祖忌です。開祖の没後に少林寺拳法をはじめた人も多いと思います。もっと開祖のことを知りたい。そこで先生に聞きました。

でも、僕は角刈、角刈り派(笑)

弟子 先生!今日は開祖のお話を聞かせて下さい。

ふむ。

弟子 開祖にお会いになったのはいつですか?

最初は学生拳法部時代にね。合宿で。

弟子 えっと30年位前ですね。

そう、36年前。月曜から土曜まで毎日法話。

弟子 うわぁ毎日ですか。

ともかくね話が長いんだよ、開祖。

弟子 え?

でもその話がものすごく面白い。どんどん引き込まれる。で、最後は熱い気持ちになっちゃう。

弟子 やってやろうと?

うん。帰りは床屋がいっぱいだったね。

弟子 えっ床屋ですか?

話聞いて熱くなってそのまま坊主にしにいくわけ。で、多度津の床屋は行列。

弟子 先生も並ばれたのですか?

もちろん。でも僕は角刈、角刈り派。(笑)

弟子 合宿の法話で印象に残ったお話は?

当時学園闘争真っ盛りで、拳士の中にもいろんな活動してる人がいた。開祖はこの中で学生運動している人は素直に手を挙げなさいと。恐る恐る手を挙げる人がいた。その中の一人に君は信念を持ってやっておるのか?と聞いた。はいっと答えると、そうかと。開祖は否定しないんだ。自分が信念を持ってることはとことんやれと。正直驚いたね。

弟子 何をやるかではなく、自分の頭で考え信念を持つことが大切ってことですね。他に印象に残ったことはありますか?

大学最後の合宿で主将懇談会っていうのがあってね

弟子 おぉキャプテンだけですね。

そう、そこで開祖に直接声をかけてもらったんだ。「福岡に帰ってぜひ金剛禅運動を広めてくれ」とね。

弟子 直接ですか!先生は仕事をしながら週4日練習され、また技の研究もしながら県連の仕事もしてらっしゃる。ものすごく多忙で、実は双子じゃないかと思うこともあるんですけど、それを支えてるのはそんな体験なんですね。

当たり前のことを当たり前にやろうよってこと

学生拳法部時代の先生。(右)
(画像をクリックすると拡大)

弟子 大学卒業後も開祖にお会いになったんですよね?

うん、2回。

弟子 その時はどんな法話を?

原点に帰れと何度も何度もね。

弟子 原点…ですか。

そう、なんのためにやるかということ。

弟子 あぁ普段は忘れがちです。

ただの技の伝道師になるなとも言われた。

弟子 目的は技術を教えることでなく人間を作ることだってことですね。

そう、開祖は何も特別なことを言ってるわけじゃない。当たり前のことを当たり前にやろうよってこと。そしてその教えを世に広めるために技術を使っただけだ。拳法の5段6段もってたってえらくもなんともないよ。社会は何にも評価してくれないしね。要はここで得たことを社会でどう活かすかなんだよね。

開祖みたいにしゃべれんしね。身をもってやる

弟子 そうですね、開祖の教えはわかりやすいです。ただ、実践となると…。先生は実生活でははどのように?

口であれこれ言うんでなく、自分がやってるのを見てもらうしかないよ。開祖みたいにしゃべれんしね。身をもってやる。まわりをみろ。人のことを考えろ。僕は仕事にも活かしているよ。 開祖の想いは続いているか、君達に伝わっているかいつも思うよ。

弟子 一人ひとりが職場なり家庭で教えを実践できたらそれはそれは大きな影響力となりますね。

よくも悪くもたった一人で変わることもあるからね。

弟子 中央道院として今後の活動は?

学生拳法部時代の先生(後列左)
(画像をクリックすると拡大)

一人じゃできなくてもこれだけたくさんの人がいればできることがある。いいと思うことはみんなで協力してどんどんやってみる。ダメなら反省してまた次に活かしていく。

弟子 最近いろんなイベントへの参加もありますね。

うん、ボランティア活動=金剛禅運動とは思わないけどね。僕らはあくまでも少林寺拳法の団体。だから普段やってる拳法を見てもらってそこから何かを感じてもらえたらいいな。
ふふふ。開祖とね握手したんだよ。

弟子 うわぁ。

分厚くてね、ふわふわだった。手洗わなかったよしばらくは。

弟子 うらやましいです。

じゃあ開祖と握手したこの手で握手してあげよう。

弟子 はい。って痛ててててっ!ってそれ合掌丁字じゃないっすかぁ(涙)

手はよく洗いたまえ。

弟子 はい。今日はありがとうございました。

【編集後記】

この取材の後、先生のもとへ一通の手紙が届いた。それは先生がお世話になった人へ送ったお礼状の返事だった。お礼状のお礼状とでもいうべきその手紙に先生も感激、また筆をとる。相手を思うちょっとした心遣いでとても温かな気持ちになれる。自他共楽とはこうした身近なことなのだなと実感。(弟子)